2019年07月4日
Unreal Engineのような現代のエンジンはいま、CPU側でメッシュを描画するという従来の非効率的なやり方とは一線を画しつつあります。これにより、巨大なワールドで作業するチームが長く頭を悩ませてきた大きな問題に対処できます。メッシュの描画をGPUに近づけると、リアルタイムレイトレーシングなど、多くのエキサイティングな選択肢を拡げます。
Unreal Engine 4.22には、リアルタイムレイトレーシングやメッシュ描画の最適化などエキサイティングな機能が多く搭載されています。特にメッシュの描画パイプラインという新機能により、ドローコールをマージできます。これで、同一メッシュのドローコールが自動で認識され、1つのドローコールにマージすることができます。
EnlightenはUnreal Engineレンダラー内の深いところに統合されるため、実装の重要なエリアは注意深く再設計しなければなりませんでした。これはとても大きな仕事でしたが、最新のUnreal Engineレンダラーの改善機能をフル活用するため、Enlightenのレンダリングコードを見直し、アップデートするいい機会になりました。UE4向けのEnlightenは、新しいメッシュ描画パイプラインをフルサポートしており、Enlightenの間接ライティングと組み合わせて効率的にドローコールをマージできます。
こうした変更により、Unreal Engineのリアルタイムレイトレーシングと組み合わせてEnlightenを使うための下地ができました。ドローコールのマージをサポートするための変更は、レイトレーシングのシェーダーでEnlightenのライティングデータを利用できるようにするために重要です。おかげで、高精度のリアルタイムレイ トレーシング効果をEnlightenのグローバルイルミネーションに組み合わせるという目標に一歩近づくことができます。今後、この組み合わせについて調査が進みましたら、また詳細をお伝えします。
Enlightenチーム
リリースノートについては、UE4 ユーザードキュメントをご覧ください。
※ この記事は英語から翻訳されました。
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