現実世界で実際に起こる表現の原理を自分で考える
ポストエフェクトのようなグラフィックスエンジンの場合、こだわりや絵心を持たず、世の中にすでにある原理原則をもとにプログラム化しただけでは、理論上は正しいはずなのに何か不自然な絵になってしまう、ということが往々にしてあります。
表に出ている一般的な教科書には、現実世界で実際に起こることでも書いていないことがたくさんあって、教科書どおりに実装しても映画に出てくるシーンとは違うものになることもあります。だから私は自分で原理を考えて、どういう絵になるか、実写と比べて何が違うか、細部までこだわってきました。そのためにも、グラフィックスエンジニアにとって日頃から映画や写真などいろいろな映像表現を見て観察眼を養うことは、大切なことかもしれません。