ニュースリリース

産業分野における「CG・ゲームエンジン活用」に関する実態調査を実施

70%以上が活用方法をまだ知らないものの、半数が業務の効率化と質の向上に期待

エンターテインメント業界を中心に、自動車、映像、建築など、さまざまな業界向けにデジタルコンテンツ関連ビジネスを展開するシリコンスタジオ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷 眞一郎、東証マザーズ:証券コード3907、以下「当社」)は、「日経クロステック Active」において主に製造業および建築・土木企業にお勤めの方を対象とし、「CG・ゲームエンジンの活用に関する実態調査」を実施。2021年9月8日から2021年10月15日までに収集された146件の回答にもとづく調査結果を発表したことをお知らせします。

シリコンスタジオ、産業分野における「CG・ゲームエンジン活用」に関する実態調査を実施

さまざまな業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが進む中、CGやゲームエンジン(※1)、メタバース(※2)といったエンターテインメントの世界で活⽤されてきたテクノロジーが産業分野で注⽬を集めています。⾃動運転や製品検査など、機械学習による画像認識⽤の教師データをはじめ、建築におけるxRやゲームエンジンを使ったデジタルツインなど、あらゆる場⾯でCGによるリアルタイムビジュアライゼーションの活⽤が先進的な企業を中⼼に進展し、成果を出し始めているところです。
そこで当社では、ゲーム・エンターテインメント以外の事業におけるCG・ゲームエンジンの活用に関する実態を調査すべく、下記の通りアンケートを実施しました。

※1 ゲームエンジン:コンピューターゲーム開発に必要なライブラリやツールなどの機能がまとまった、GUI ベースの統合開発環境
※2 メタバース:利用者が自分の分身(アバター)を通して現実世界と同様の活動ができる、インターネット上の3DCG による仮想空間

【調査概要】

調査対象 日経クロステック Active会員
調査手法 日経クロステック ActiveでのWebアンケート調査
調査期間 2021年 9月8日~10月15日
有効回答数 146名(勤務先の従業員数100人以上に限定)
調査資料 https://go.siliconstudio.co.jp/wp_download/cg-gameengine-202110/

【調査結果のポイント】

1. 回答者の72%がCG・ゲームエンジンの活用方法を知らないという状況
2. 「すでに導入・活用している」は6%、「検討している」または「検討する可能性がある」は36%
3. 約3割がシミュレーションと設計・計測データによるビジュアライゼーションでの活用に注目
4. 半数が業務および成果物のクオリティアップと業務の効率化に期待
5. 半数近くが導入・活用に際して費用対効果と専門知識の必要性に懸念

【調査結果(抜粋)】

1.回答者の72%がCG・ゲームエンジンの活用方法を知らないという状況

自身の業種(携わられている主な事業)におけるCG・ゲームエンジンの活用方法を「あまり知らない」が34%、「まったく知らない」が38%、合計すると「知らない」と回答した人が全体の72%を占める結果となりました。
「詳しく知っている」はわずか3%、「ある程度知っている」は25%となり、どのように活用できるのか、まだあまり認知されていない状況であることが読み取れます。

回答者の72%がCG・ゲームエンジンの活用方法を知らないという状況

2.「すでに導入・活用している」は6%、「検討している」または「検討する可能性がある」は36%

CG・ゲームエンジンを「すでに導入・活用している」と回答した人はわずか6%でした。情報感度が高く先進的な企業から徐々に活用は広まりつつあるものの、まだ初期市場であることがわかりました。
一方で、「現在導入・活用を検討している」「今後導入・活用を検討する可能性がある」の合計は36%という結果となりました。

「すでに導入・活用している」は6%、「検討している」または「検討する可能性がある」は36%

3.約3割がシミュレーションと設計・計測データによるビジュアライゼーションでの活用に注目

CG・ゲームエンジンの導入・活用分野は、「わからない・未定・活用する可能性はない」を除くと「各種シミュレーション」の45と「設計・計測データによるビジュアライズ」の43が最も多く、全回答者の約3割が活用している、または検討しているという結果となりました。

約3割がシミュレーションと設計・計測データによるビジュアライゼーションでの活用に注目

4.半数が業務および成果物のクオリティアップと業務の効率化に期待

CG・ゲームエンジン活用への期待は、「業務・成果物の質の向上」の74、「業務の効率化・スピードアップ」の73が最も多く、半数がコスト削減よりも業務の質と効率の向上に期待していることがわかりました。

半数が業務および成果物のクオリティアップと業務の効率化に期待

5.半数近くが導入・活用に際して費用対効果と専門知識の必要性に懸念

導入・課題に際しての課題は、「費用対効果」の68が最も多く、次いで「専門知識の必要性」が65という結果となりました。活用促進のためには、費用に見合う効果があるか否かと、専門知識の必要性に関する不安の払拭が必要であると読み取れます。

半数近くが導入・活用に際して費用対効果と専門知識の必要性に懸念

回答者の属性および導入・活用についての疑問や不明点についての自由記述を含めた調査結果については、下記URLの当社WebサイトよりPDF形式にてダウンロードいただけます。
https://go.siliconstudio.co.jp/wp_download/cg-gameengine-202110/

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