「ゲームが好き」から、ゲームの裏側に興味
Q. 学生時代の研究やゲームとの関わり、入社の経緯をお聞かせください
S.H.:知能システム科学専攻で、情報統計力学という情報科学と物理学の境界領域を学びました。研究テーマは、鳥や魚の「群れモデル」で、動物の集合体が示す挙動を解析し、統計力学や物理学を使った理論の研究になります。私が好きなゲームの分野でも「群れ」の表現は重要で、AIによって集められた個体の振る舞いに関心がありました。同時に、サークルでJavaやOpenGLを使ってローグライクやタワーディフェンスなどのタイプのゲームを制作していました。次第にゲームのフレームワークやグラフィックス、人工知能などに興味を持ち、就職活動で受けたのは全てゲーム会社でした。
シリコンスタジオにはサークルの先輩が勤めていて、当社のCGデモ動画を見せてもらったところ、歩き回るロボットの高品質なグラフィックスに感銘を受けたことを憶えています。ゲームに使われる製品を多数生み出している会社と知り、採用選考を経て入社を決めました。入社以来、当社のポストエフェクトミドルウェア製品「YEBIS」に携わり、開発、サポート、保守などを行っています
Y.A.:私は情報工学の中でも特に、プログラミング言語の性質やコンパイラ関連について研究していました。中学時代に始めたゲーム作りが起点となって、プログラミング自体に興味を持っていたからです。プログラムと趣味で触れていたグラフィックスを軸に、就活ではインタラクティブコンテンツを扱う広い領域を検討しました。
エンターテインメントやアートのデジタルコンテンツ制作企業をいくつか見て最終的に思ったのは、自分が仕事にしたいのはコンテンツ制作ではなく裏方のエンジニアリングだということです。シリコンスタジオはミドルウェア開発などを通して縁の下の力持ちとしてコンテンツ制作に携われることが魅力で入社に至りました。入社後は複数の委託プロジェクトで開発経験を積み、現在は新たなミドルウェア開発プロジェクトに継続的に関わっています。