グローバルイルミネーションミドルウェア『Enlighten』、 初のメジャーアップデートバージョン『Enlighten 4』をリリース
リアルタイムレイトレーシングの組み合わせによる表現力向上やプローブライティングを強化
エンターテインメント業界を中心に、自動車、映像、建築など、さまざまな業界向けにデジタルコンテンツ関連ビジネスを展開するシリコンスタジオ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷 眞一郎、東証マザーズ:証券コード3907、以下「当社」)は、リアルタイム グローバルイルミネーション ミドルウェア『Enlighten(エンライトゥン)』(https://www.siliconstudio.co.jp/enlighten/)のメジャーアップデートバージョン『Enlighten 4』をリリースしたことをお知らせします。
『Enlighten』は、大域照明とも呼ばれるグローバルイルミネーション(GI)をリアルタイムに処理するミドルウェアです。グローバルイルミネーションは、シーン内のマテリアルおよび各オブジェクト間によって反射または吸収される光を計算し、直接光だけでなく間接光も考慮した空間表現を正確にシミュレーションします。
『Enlighten 4』は、当社が2017年に『Enlighten』の全世界におけるソフトウェアライセンス、販売、開発およびサポート権利を取得して以来、初めてのメジャーアップデートバージョンです。リアルタイムレイトレーシングの組み合わせやプローブライティングの強化など、以下の内容が実装されました。
リアルタイムレイトレーシングとの組み合わせ
- 従来では反映されなかった移動物体や小さなオブジェクトからの反射光を再現します
- レイトレーシングリフレクションへの間接光表現の追加やEnlightenキューブマップへのフォールバックによりパフォーマンスが大幅に向上しています
- Enlightenの光源遮蔽情報を効率的にリアルタイムアップデートすることで、より正確なグローバルイルミネーションを実現しています
プローブライティングの強化
- 内部処理の刷新により、プローブが効率的に使えるようになりました
- ライトマップUVのメンテナンスなど、ライトマップに関する問題から解放し、アーティストの負担を大幅に軽減します
- ライトマップとほぼ同じクオリティレベルを実現しています
- 複雑なメッシュが大量に配置された巨大なシーンでは特に効率的です
Enlighten 4によるリアルタイムグローバルイルミネーションが施されたシーン
テレイン以外はすべてプローブで間接光が作られたシーン
※ Enlightenは、シリコンスタジオ株式会社の日本国内およびその他の国における登録商標または商標です。
※ その他、記載されている名称は各社の商標または登録商標です。